TBSドラマ『笑うマトリョーシカ』

 文藝春秋は6月5日(水)7月期のTBS金曜ドラマ枠で放送される同名ドラマの原作となった早見和真さんによる小説『笑うマトリョーシカ』を文春文庫にて発売。

 四国・松山の名門高校に通う清家一郎は、婚外子だが父は大物政治家。
 クラスメイトとなった鈴木俊哉は家の事情で東京を離れ、入学していた。二人は親友となり、やがて代議士と秘書として政界に進出し、清家は若くして官房長官にまで上り詰める。
 だが、「もし彼が誰かの操り人形だったとしたら?」。初めてのインタビューでそう感じた女性記者の道上香苗は、清家の過去を追いかけることになる。
 やがてたどり着いた「真実」とは――。

自分にとっての「おもしろい」とは何か?
自分はこれまでどんな作品を「おもしろい」と感じ、打ちひしがれてきたのか?
『笑うマトリョーシカ』はそういったことをはじめて分析し、噛み砕き、逆算して書き上げた物語です。
行き当たりばったりとは言いませんが、ずっとギリギリの綱渡りを続けているような執筆でした。

僕にとって一番おもしろいものは「人間」であり、「人間の業」以外にありません。
では、その「業」とは何なのか。
最後の最後まで「おもしろい」に全神経を注いだ作品であることに加え、自分の中の「ある叫び」をひっそりと忍ばせた物語です。
ご一読いただけると嬉しいです。

そして、7月から始まるドラマについて。
ドラマ版の主人公、記者の道上香苗を演じてくださる水川あさみさん。
秘書の鈴木俊哉を演じてくださる玉山鉄二さん。
そして小説の主役であり、僕が数年間向き合い続けた清家一郎を演じてくださる櫻井翔さん。

「こういう方をお願いしたい」と、はじめてキャスティングについてお願いしました。
その希望に、プロデューサーをはじめとする制作のみなさんが見事に応えてくださいました。
7月が来るのが待ち遠しいです。
その前に、よろしければ文庫『笑うマトリョーシカ』を。
さらにドラマが楽しみになるはずだと信じています。

◆著者プロフィール
1977年神奈川県生まれ。2008年『ひゃくはち』で作家デビュー。同作は映画化、コミック化されてベストセラーに。15年『イノセント・デイズ』で第68回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)、20年『ザ・ロイヤルファミリー』で第33回山本周五郎賞、19年度JRA賞馬事文化賞を受賞する。同年に『店長がバカすぎて』が本屋大賞の9位となる。『ぼくたちの家族』『ポンチョに夜明けの風はらませて』『イノセント・デイズ』『小説王』『95』『かなしきデブ猫ちゃん』など、映像化作品も多い。近著に『八月の母』『アルプス席の母』。

TBSドラマ『笑うマトリョーシカ』

◆書誌情報

書名:笑うマトリョーシカ
著者:早見和真
発売:2024年6月5日
定価:968円(税込)
判型:文庫判
ページ数:496頁
ISBN: 978-4-16-792226-9

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TBSドラマ『笑うマトリョーシカ』

記者の道上香苗を演じる水川あさみさん ©TBS

 抜群の人気で未来の総理候補の呼び声も高い若き政治家・清家と、彼を支える有能な秘書・鈴木。非の打ち所がなく完璧に見える二人だが、「何かがおかしい」と得体の知れぬ不気味さに新聞記者の道上は気づく。彼女は二人の奇妙な関係をはじめ、栄光の裏での数々の不審死、失脚や陰謀、裏切りなど、彼らを取り巻く黒い闇に迫っていくことに。
人間の欲望と謎が絡み合うヒューマン政治サスペンス。
主演の水川あさみさんが真実を追う新聞記者役に。謎多き秘書を玉山鉄二さん、若き政治家を櫻井翔さんが演じます。

  • タイトル:金曜ドラマ「笑うマトリョーシカ」
  • 放送日時:2024年7月期 毎週金曜よる10:00~10:54
  • 製 作:共同テレビ TBS
  • 脚 本:いずみ吉紘 神田優
  • 出 演:水川あさみ 玉山鉄二 櫻井翔
  • 公式サイト:https://www.tbs.co.jp/waraumatryoshka_tbs/